中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

生命科学なんでも質問箱 生命科学のみんなの疑問に答えるコーナーだよ!

  • 消化の過程では、タンパク質はアミノ酸にまで分解されるとありますが、なぜ卵やサバなどの食べ物によるアレルギーがあるのですか。

タンパク質がアミノ酸まで分解されずに体内に取り込まれる

アレルギー反応を引き起こす原因となる物質を「抗原」と呼びます。この抗原のうち、「IgE抗体」と反応して、「I型アレルギー疾患」を引き起こす物質を「アレルゲン」と呼んでいます。アレルゲンには「吸入性アレルゲン(ハウスダストなど)」「食品性アレルゲン(卵など)」および「薬物性アレルゲン(医薬品など)」の3つの種類があります。

食品性アレルゲンは主にタンパク成分とされています。アレルギー体質のヒトでは、特定のタンパク質にIgE抗体をつくりやすい免疫状態にあると思われます。ご質問の主旨は、消化によりタンパク質がアミノ酸になり、アミノ酸として体内に吸収されれば、アレルギーは起きないのではという質問と思います。

確かに、教科書的にはタンパク質は分解されて、アミノ酸あるいはトリ(ジ)ペプチド(アミノ酸が3つ(あるいは2つ)結合したもの)として吸収されるとされています。

しかしながら、動物実験ではわずかながらタンパク質のまま、あるいは分解の途中で吸収されることが分かっているようです。そのメカニズムについてはよく分かっていないようですが、腸の表面の細胞の隙間から侵入するとの説と、積極的に取り込んでいるルートがあるとの説があります。

したがって、タンパク質がアミノ酸まで分解されずに体内に取り込まれるため、食物アレルギーが生じることになります。

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