公益財団法人テルモ生命科学芸術財団

中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

「サイエンスカフェ2017」レポート
生命科学関連のさまざまな講義と
最先端の医工連携施設での実習に参加した2日間

参加した高校生たちの感想

※寄せられた感想の一部を抜粋したものです

ありのままの自分を表現することの大切さを知る

栃木県立栃木高等学校(T・T 男)

今回のサイエンスカフェに参加して、2つのことを身につけるきっかけを得ることができたと思います。
1つ目は、物事を多様な視点から考えることについてです。私は将来、医療関係の仕事に就きたいと考えており医学部を志望していますが、プログラム開始時に工学部関係の講義が多いことを知り、少々驚きました。しかし、プログラムが進行していくにつれ、工学が医療を支える部分が多々あることを知りました。特に人工心臓のEVAHEARTや、TWInsの施設を見学したときには、医学部以外の分野から医療分野へアプローチができるのだと感じ、進路選択の幅が大きく広がったと思います。
2つ目は、コミュニケーション能力を向上させることについてです。私は、人に話しかけることに恐怖を感じるほどの内気な性格です。このため特に、初日の夕食を食べながらの懇親会では、他校の方々や研究者の方々との交流や自校紹介では大いに緊張してしまいました。しかし、参加者の方々にリードしてもらいながら話す中で、ありのままの自分を表現することが大切だと気づきました。コミュニケーション能力が大切になっている今日において、このことに気づいたのは自分にとってかなりのメリットだと思います。
2日間の講義と実習を通して、物事の多様な捉え方と会話のスキルを身につけることができ、自分自身を大きく成長することができました。

目標への思いがより強くなった2日間でした

埼玉県立不動岡高等学校(R・O 女)

私は将来、多くの人の命を助けられる医師になりたいと思っていましたが、このサイエンスカフェに参加してその思いが強くなりました。
一番印象が強かったのは大動物実験室での実習です。扉が厳重で出入りするのも大変でした。そこで行われた実習は、胃カメラの操作と皮膚の疑似モデルを使った縫合体験です。胃カメラの操作を見ているときは簡単に操作ができるように思えましたが、実際自分で操作してみると、うまく回転させたり、思っている場所にカメラを送れなかったり…。しかし、自分が目指した場所をうまく撮影できたときは嬉しくなり、印刷した写真を見るとなんともいえない達成感をおぼえました。
皮膚の疑似モデルを使った縫合体験では、実際に医療現場で使われる手術器具を使いました。見よう見まねでするのはとても難しく、指導の先生にサポートしてもらいながらやっとできました。完成度もかなり違い、これが経験の差なのだと感じました。また、縫合しているとき、改めて人体はもろく壊れやすいということに気づきました。1日目の講演で「手術はアート」という言葉がありましたが、まさにそうだなと思いました。
2日間で、医療には様々な分野からのアプローチがあることや、1つの分野を区切って考えるのではなく樹形図のようにつなげて考えることなど、とても濃い内容を学ぶことができました。

人を救うための研究って、きっと楽しくて充実感がある

石川県立七尾高等学校(M・N 女)

私は「国境なき医師団」のような医師として国際貢献することに憧れています。そこで学校の先生に勧められて今回のサイエンスカフェに参加しました。
2日間の講義や実習の中で、特に心に残っているのは清水先生の「細胞シート」についてのお話です。中でも、人工心臓でやっと生きていた男性が、細胞シートで健康な生活を取り戻したという動画にはとても驚きました。細胞シートを作り出すために培養皿に着目したというのがすごいと私は思います。物事を多方面から見るのは大切なことだと改めて知らされました。また、心筋に貼る細胞シートは太ももの細胞を培養したものであるということに感心しました。確実にある、代わりになり得るものを見つける、そのひたむきな姿勢が素敵だと思いました。細胞シートについてもっと知りたい!と思いました。もっと調べていこうと思います。
2日間で私が目にしたものはどれも大変興味深いもので、私が目にした人はみんな生き生きして、輝いていて、楽しそうでした。自分が興味を持つことについて研究すること、また、人を救うために研究することって、きっととても楽しくて、充実感を覚えるだろうと思います。私は、より多くの人々がより健康で快適に生きられる世界を実現するために働きたいと思っていますが、医療へのアプローチの仕方は医師としてだけではないということもこのサイエンスカフェで知り、視野が広がりました。

研究者の仕事って、とてもすばらしい!

福井県立若狭高等学校(M・K 女)

今回、サイエンスカフェに参加したのは先生の勧めがあったからですが、今はその幸運にとても感謝しています。
1日目の講義では、工学分野と医学分野が融合して研究に取り組んでいることを知り、とても驚きました。今までの私の考えでは、工学は機械を相手に、医学は生き物を相手にする正反対のものでした。しかし、梅津先生や清水先生、また、医師や研究者である先生方のお話を聞いて、今までの私の考えはすごく間違っていたのだと考えさせられました。私は私の偏った考え方で物事に枠をつくってしまい、その枠から抜け出せていなかったのかなと思います。工学と医学の融合は、まさに私の考え方の枠を飛び越えていました。枠をつくらない考え方、関係のなさそうな物事を結びつける考え方は、1日目の講義でも、2日目の実習でも、サイエンスカフェのすべてを通してとても強く感じました。
また、研究者の方々が研究に打ち込む姿や、イキイキと自分たちの研究について語る姿を見て、研究者の仕事ってとてもすばらしいものなのだと思いました。私は、研究者になろうなどとは今まで考えたこともありませんでしたが、今回のサイエンスカフェを機会に、もう一度、自分の進路や将来について考え直したいと思いました。

この2日間で進路や医療についての考え方が変わった!

高知県立高知小津高等学校(R・H 男)

今回の体験を通じて私はとてもたくさんの刺激を受け、また、いろいろなことに対する考え方が大きく変化したように感じます。
その1つ目として、大学進学の進路決定についての考え方が変わりました。たくさんの研究者の方々から聞いたお話の中で、大学で自分が本当にやりたいことを見つけたという話をいくつか聞きました。どの大学のどの学部に進むかというのは1つの通過点にすぎず、そこでの出会いや体験の中で少しずつ自分の考え方も変化していくのだと思います。今は自分の目標としている大学に合格することが第一ですが、広い視野を持って、たくさんの人の話を聞いて、吸収して、その中から自分が本当にやりたいことを見つけていけたらいいと思います。
2つ目に、自分の医療に対する考え方が変わったと思います。医学、薬学だけではなく、工学を専門としている方々も協力して同じ研究に取り組んでいることを知り、医療へのアプローチの仕方は本当に多様なものであるとわかりました。
2日間の最新の医療の現場での講義や実習した体験をしっかりと胸に刻み、目標に向かって日々邁進していこうと思います。

医学のこと、もっと知りたい気持ちがわいた

佐賀県立致遠館高等学校(K・Y 女)

1日目は早稲田大学の梅津先生、東京女子医科大学の清水先生の講義から始まりました。梅津先生は工学分野からの先進医療への挑戦という話で、医療は今まで自分が思っていたよりも幅広く行われていて、工学までも医療に関わっていることを知りました。清水先生は心臓を創るという話で、学校の授業で学んだ内容も出てきて、今の学習が将来に向けてどれほど大切かということも強く感じました。それでも全体的には難しい話も多く、やはり医学はそれほど簡単な分野ではないんだと思う一方で、もっと知りたいという気持ちがわいてきました。
2日目の実習で最初に体験したのは大動物実験室での縫合と内視鏡の操作でした。私の将来の夢は医師になることなので、さまざまな本物の機械を見られただけでも幸せだったのに、実際に触ることもできて本当に嬉しかったです。どちらも簡単なものではなく、なかなかうまくできませんでしたが、とてもよい経験になりました。次の細胞シートをつくる実習では、高校では見ないような本格的な器具を使うことができ、研究者になったような気持ちになりました。
この2日間で、普段はできないような体験を多くしたり、今までに知らなかったさまざまな価値観や考え方に触れることができました。自分の中にある医師になりたいという夢、そこには迷いも多くありましたが、今回のサイエンスカフェを通して、自分の夢をより強固なものにすることができた気がします。

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