公益財団法人テルモ生命科学振興財団

中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

「サイエンスカフェ2018」レポート
講義と最先端の医工連携施設での実習を通じて
再生医療や人工臓器について学んだ2日間

[2日目]

実習

続く実習では、 (1)大動物実験室での超音波診断装置(エコー)の操作体験と手術器具を使っての縫合手技の体験、(2)簡易型人工心臓の作製、(3)温度応答性材料を使った細胞培養および細胞シート操作、の3つの実習を行う予定だったが、台風12号が首都圏を直撃するとの予報があり、急きょ予定が早められて各班がそれぞれ1つの実習を行ってプログラムを終了することになった。

実習1
大動物実験室見学・実習(超音波診断装置操作体験・縫合体験)

超音波診断装置を操作して“形当てクイズ”に挑戦

先端医療技術の研究開発では、ブタなど、ヒトに近いサイズの動物の疾患モデルを使い、前臨床試験を行って安全性や有効性を確かめる必要がある。そのための施設が「大動物実験室」だ。実験用のブタが飼育されており、実験に使う手術台やCT、超音波診断装置などが設置されている。

今回は超音波診断装置の操作体験が実習に取り入れられた。超音波検査とは、超音波を対象物に当てて、そのときに発生する反射波を可視化して組織や臓器の状態を観察する診断法だ。超音波が最もよく透過するのが水中。潜水艦のソナーや漁船の魚群探知器と原理は同じで、超音波診断装置はそれを人体に応用したものだ。

実習では、先生から操作方法を教わったあと、容器の中に何が入っているかを当てる「形当てクイズ」に挑戦した。用意されたのは水溶液で満たされたいくつもの容器。中にさまざまな形をしたスポンジが入っているが、外からは見えない。どんな形のスポンジなのか、超音波診断装置を使って当てる。センサーの働きをするプローブを動かしながらモニターに画像を映し出すと・・・。ゾウやラクダ、飛行機などの形があらわれてきた。
自分が探し出したモニター画像をプリントアウトしたものが、記念にプレゼントされた。

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皮膚の擬似モデル使った縫合手技を体験

医療現場で創傷に対して実際に行われている処置を模擬体験するのが縫合手技の体験だ。用意されているのは皮膚の擬似モデル。実際の皮膚の感触や傷口が開いている様子が再現されていて、開いた傷口を手術用の縫合糸で縫い合わせたあと、結紮といって糸結びにする。結びが弱いと傷口が塞がらないし、きつくしすぎてもよくない。手術用手袋を装着し、ピンセットを使っての縫合体験なので普通の裁縫のようにはいかず、みんな四苦八苦。真剣そのものの表情で取り組んでいた。

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