───先生が整形外科医の道に進んだのはなぜですか?
私のおじいさんが大工さんだったんです。それで、子どもの頃からハンマーやノミに親近感を持っていました。(笑)。
高校生になって将来何になりたいかを考えたとき、医者はやりがいがありそうだと思い、医学部を受験することにしました。その頃、医師であり作家である渡辺淳一の「白夜」を読んで、整形外科医の世界に魅力を感じました。
実際、車いすで入院した患者さんが整形外科の治療によって、元気に歩いて退院する姿を大学時代に見て、整形外科医のすばらしさを感じて、本格的にこの道に進むことに決めました。
───この仕事のやりがいは?
私は研究者であると同時に臨床医でもあるので、やはり、研究した新しい治療方法で患者さんを治し、感謝されることですね。このときの達成感、充実感はたとえようもありません。これからも臨床にはずっと携わっていくつもりです。
───中学・高校生の時代に身につけておくべきことがありますか。
まず、体力ですよ(笑)。私は中学まで剣道をやって、体力はついたと思います。それとやはり勉強をしっかりやること。とくにこれからは世界を相手にしていかなくてはならないから、英語は重要ですね。

(2012年1月23日取材)