中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第20回
細胞に毛が生えているってホント!?
生命誕生と進化の鍵を握るミクロの毛
筑波大学生命環境系/
下田臨海実験センター 教授
稲葉一男先生


静岡県立下田高等学校
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鈴木 怜
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山田 悠生
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榎本 悠吾
脳や気管、鼻腔をはじめ、私たちの体を構成するほぼすべての細胞に毛が生えています。鞭毛(べんもう)、あるいは繊毛(せんもう)と呼ばれるミクロの毛は、精子を動かしたり、体液を流すほか、臓器の位置を決める、器官の働きを左右するなど、驚くべき役割を担っています。今回は、生命が誕生した海を舞台に、ミクロの毛と生き物や自然環境とのつながりに注目し研究している筑波大学下田臨海実験センターの稲葉一男教授にお話をお聞きしました。訪問したのは静岡県立下田高等学校2年生の皆さんです。
(取材日:2023年9月16日)
INDEX
*本記事で使用している図版類は、一部を除き当日の講義で使用されたものを稲葉教授に提供していただきました。
PROFILE

筑波大学生命環境系/下田臨海実験センター 教授
稲葉 一男(いなば かずお)
1962年、山梨県生まれ。静岡大学理学部生物学科卒業。東京大学大学院理学系研究科相関理化学専攻修了。理学博士。専門は細胞生物学、生殖生物学、海洋生物学。東京大学理学部附属臨海実験所助手、東北大学理学部附属臨海実験所助教授などを経て、2004年より現職。30年以上、3つのマリンステーションで研究・教育に従事。マリンステーションの国際連携にも取り組む。
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