中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

普段経験できないサイエンスキャンプでの体験を大切に

動物の命を奪わずに研究はできないのか?

3日間にわたったスプリング・サイエンスキャンプ。参加した高校生たちは、実に多くのことを学んだようだ。彼らの感想のいくつかを紹介しておこう。
「本物の脳を見てびっくりした。みんなの頭の中に入っていて、これで考えていると思うと、その割には小さいのかなって思う」(男子生徒)
「3日間では足りないと思うくらい充実していた。もっと深いところまで知りたいと思った」(男子生徒)
「医学部の脳研究の雰囲気を味わえたことがよかった」(男子生徒)
「マウスを使った実験は、うまくいかないときもあるらしい。それでも挫折しないで研究を続けている研究員の方に感激した」(男子生徒)
「神経細胞をばらばらにしたり、培養液の中に入れたり、たった1日でも大変なのに、これが準備段階と聞いて気が遠くなった。研究者ってすごく大変な仕事だと思った」(女子生徒)
そして、高校生の純粋な感性が捉えた感想もあった。それは、参加した高校生が一様に感じたものだったようである。
「これから、生命科学関係の道に進みたいと思っているけれど、動物が好きなので、マウスなどの動物の命を奪ってしまうのは抵抗を感じる。動物の生命を奪わないと医学の研究はできないのだろうか」
こうした問いに対して、担当した教授は「確かにマウスなどの生命を奪うことはつらいことだけれど、研究のためには致し方がない面があることを理解してほしい」と答えていた。動物の命と引き換えに、それまでの医療では治らなかった多くの病気を治すことができるからだ。

発表に向けて、最終打ち合わせ

発表に向けて、最終打ち合わせ

発表では、相手の班に自分たちが学んだことを紹介する

発表では、相手の班に自分たちが学んだことを紹介する

修了証をもらって指導してくれた先生達と記念撮影

修了証をもらって指導してくれた先生達と記念撮影

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