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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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宿主のからだをのっとる寄生蜂の生存戦略を探る 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 助教 島田裕子

ニホンアソバラコマユバチという寄生蜂が、宿主のショウジョウバエを「飼い殺す」メカニズムの研究をしているのが筑波大学の島田裕子先生。子供時代、自然教室で出会った“虫に真剣な大人たち”に導かれ、虫に魅せられたとか。マレーシアや屋久島でフィールド調査を重ねるうち、昆虫の行動を分子レベルで知りたいと考え研究の道へ。留学先での思い出や寄生蜂にめぐりあうまでの研究の流れをインタビュー。

profile

島田 裕子(しまだ・ゆうこ)
和歌山県生まれ。1996年智辯(ちべん)学園和歌山高校卒業。2000年京都大学理学部生物科学専攻卒業。06年京都大学大学院生命科学研究科統合生命科学専攻博士課程修了。博士(生命科学)。06年よりヒューマンフロンティアサイエンスプログラム長期フェローとして米国イェール大学医学部遺伝学部門に留学、09年より筑波大学大学院生命環境系で日本学術振興会特別研究員(SPD、RPD)などを経て、17年より現職。昆虫の生態に興味を持ち、ステロイドホルモンの生合成を調節する神経経路の研究をはじめ、近年では昆虫ホルモン、寄生蜂の毒やその分子機構などの解明にも力を注いでいる。

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