公益財団法人テルモ生命科学振興財団

中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

神経伝達物質が情報を伝達する仕組み

先生、GABA入りチョコレートを食べるとホントにストレスって少なくなるんですか!?

さあ、どうでしょうか、その答えは後でお話ししますから楽しみにしていてください(笑)。その前にまず、神経伝達物質とは何かからお話ししましょう。
皆さんは、脳の中の情報伝達はニューロン同士の信号のやり取りによることは知っていますね。ニューロンとニューロンの間にはシナプス間隙があり、密着していないのにどうして信号が伝わるのか、その仲立ちをしているのが神経伝達物質です。

神経伝達物質って、いったいどれくらいの大きさの物質なのニャン?

ペプチドやアミノ酸、そしてアミノ酸からつくられるモノアミン、さらに小さなカテコールアミンという化学物質もあります。

それで何種類くらいあるのかなあ。

約50種類くらいあるといわれています。よく知られているのがドーパミン、セロトニンや昆布などに含まれる旨味成分のグルタミン酸、そして、リカ子さんが興味を持っているGABAも神経伝達物質ですよ。

神経伝達物質はどこでつくり出されるのですか?

神経伝達物質は、ニューロンの中でつくられます。他のニューロンからの信号によって細胞核内でつくられたあと、シナプス小胞という膜に包まれた状態で軸索に運ばれます。そして、シナプスの末端まで来るとシナプス小胞が膜と融合して神経伝達物質が放出されるのです。

そして、相方のニューロンに受け渡されるんですね。

はい。シナプス間隙を動いて、後シナプスの受容体(レセプター)でキャッチされます。最近の研究で、後シナプスの受容体だけでなく、前シナプスのトランスポーターに吸収されるものもあることが分かっています。
ここで覚えておきたいのは、一つのニューロンは1種類の神経伝達物質しか出さない仕組みになっていること。また受容体も1種類の神経伝達物質しか受け取りません。ドーパミンなら基本的にドーパミン受容体にしかくっつかないのです。

ニューロンによって分泌する伝達物質や受け取る受容体が決まっているということは、ニューロンが受け持っている機能がそれぞれ違うってことですね。

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