公益財団法人テルモ生命科学振興財団

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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第17回
私たちの手の指はなぜ5本?
体の形を決める発生プログラムをひもとく

第2章 研究室訪問

田中先生の研究室ではニワトリの胚を顕微鏡で観察し、遺伝子を発現させる方法や細胞にDNAを導入する方法(インジェクション)などを説明していただきました。研究室には顕微鏡をはじめ、インキュベーターやDNAを増幅するPCR、DNAやタンパク質の分離・解析に使う電気泳動装置などが所狭しと並んでいました。
ここでのハイライトは、エミュー胚の観察。インキュベーターから大きな暗緑色の卵を取り出した田中先生は「では、エレガントな方法で穴を開けましょう」。が、その言葉とは裏腹に、バンバン、バンバンと力強く卵を叩き、穴を開けます。そして、ラッキーなことに胚は生きていました。田中先生いわく「この研究室にはたくさんの高校生が来ましたが、エミュー胚を見るのはあなたたちが初めて。きっと日頃の行いがいいのね!」
その後、階下にあるもう一つの研究室へ。ここではゲノム編集した個体や突然変異体など、研究用に数多くの魚が飼育されていました。

ニワトリ胚で発現した遺伝子の見方を説明

顕微鏡でニワトリ胚を観察

田中先生が穴を開けたエミューの卵に、みんな興味津々

「すごい、動いてる!」の声に、「見ると感動しちゃうんだよね」と田中先生

エミュー胚の心臓の拍動の様子

ぎっしりと並んだ水槽には、さまざまなサイズと模様の魚が飼育されていた

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