中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第18回
ようこそ言語脳科学の世界へ
自然科学で言語を解明!
東京大学大学院総合文化研究科
相関基礎科学系 教授
酒井邦嘉先生


東京都立富士高等学校
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古性 栞
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石葉 美凪
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大石 凛
これまで文系の学問領域として研究が積み重ねられてきた言語学。この言語学に脳科学や神経科学からアプローチする「言語脳科学」という学問が成果を上げています。それはどのような考え方で、何を研究しているのでしょうか? 今回は、その第一人者である東京大学大学院総合文化研究科相関基礎科学系の酒井邦嘉教授にお話を伺いました。訪問したのは東京都立富士高等学校1年生の皆さんです。
(取材日:2023年7月15日)
INDEX
*本記事で使用している図版類は、一部を除き当日の講義で使用されたものを酒井教授に提供していただきました。
PROFILE

東京大学大学院総合文化研究科相関基礎科学系 教授
酒井 邦嘉(さかい くによし)
1964年東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。ハーバード大学医学部リサーチフェロー、マサチューセッツ工科大学客員研究員などを経て、2012年より現職。同理学系研究科物理学専攻教授を兼任。02年第56回毎日出版文化賞、05年第19回塚原仲晃記念賞受賞。脳機能イメージングなどの先端的手法を駆使して、人間にしかない言語や創造的な能力の解明に取り組んでいる。著書に『言語の脳科学』『科学者という仕事』(以上、中公新書)、『脳の言語地図』(明治書院)、『チョムスキーと言語脳科学』(インターナショナル新書)、『勉強しないで身につく英語』(PHP研究所)、『芸術を創る脳』(東京大学出版会)、『脳とAI』(中公選書)などがある。
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