中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第21回
植物の再生メカニズムを解明する
〜切られたところから芽や根が出るのはなぜ?
奈良先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科
バイオサイエンス領域 植物再生学研究室
池内桃子特任准教授


奈良県立
奈良北高等学校
-
石原 優希
-
安倍 南海
-
深町 晶
-
福守 統吾
-
河上 絢音
植物には、自らの組織や細胞を再生する能力が備わっています。身近なところでは挿し木や接ぎ木がその例です。しかし、種によってはこの再生がうまくいかないものもあり、その理由は長い間分かりませんでした。植物の再生メカニズムはどうなっているのか? 今回は、再生能力に重要な役割を果たす遺伝子WOX13(ウォックスサーティーン)を発見し、この分野の研究を大きく前進させた奈良先端科学技術大学院大学の池内桃子先生にお話をお聞きしました。訪問したのは奈良県立奈良北高等学校2年生の皆さんです。
(取材日:2024年8月1日)
INDEX
*本記事で使用している図版類は、一部を除き当日の講義で使用されたものを池内特任准教授に提供していただきました。
PROFILE

奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
バイオサイエンス領域 植物再生学研究室 特任准教授
池内 桃子(いけうちももこ)
2012年、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了。理学博士。専門は植物発生学。理化学研究所基礎科学特別研究員、新潟大学理学部理学科准教授などを経て、22年より現職。24年、植物生理学会奨励賞、令和6年度文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。