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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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腸管免疫が働く仕組みを免疫学と細胞生物学の融合で解き明かす 理化学研究所 生命医科学研究センター 粘膜システム研究チーム チームリーダー 大野博司

中学・高校時代から研究者になりたいと考えていた大野先生。医学部卒業後、いったんは臨床の現場に行くが、やはり研究の道へ。大学院で免疫学を修め、アメリカ留学では細胞内輸送を中心とする細胞生物学の研究に没頭。帰国後は免疫学と細胞生物学を融合した研究をスタートし、腸管粘膜の表面にいてバクテリアなどを取り込んで腸管免疫系に受け渡すM細胞に着目。現在は腸内細菌が私たちの健康に与える影響を、最先端の「統合オミクス解析」を駆使して解明している。

profile

大野 博司(おおの・ひろし)
1958年東京生まれ。83年千葉大学医学部卒業。同年同大学医学部麻酔学教室研修生。91年同大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。同年同大学医学部助手。94年NIH(米国国立衛生研究所)訪問研究員。97年千葉大学医学部助教授。99年金沢大学がん研究所教授。2004年より理化学研究所に。17年神奈川県立産業技術総合研究所腸内細菌叢プロジェクトリーダー(兼任)。免疫の研究者らが結成した「Negative Selection」というバンドのボーカルとして、学会などで得意のノドを披露している。

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