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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

がん転移に関わるエクソソームを探究し、今の治療では救えない命を助けたい 東京工業大学 生命理工学院 准教授 星野歩子

がんで亡くなる患者の9割は、原発巣からほかの組織や臓器への転移によるものだといわれている。この転移に、「エクソソーム」という微粒子が関係し、がん細胞より前に転移先の臓器に到着し、環境を変えていることを世界で初めて発見したのが星野歩子先生。研究者をめざすきっかけは、大学2年のとき友人が骨肉腫で入院したことだったという。エクソソームの謎を探究し、今の医療では救えない命を助けるのが研究の大きな目標だ。

profile

星野 歩子(ほしの・あゆこ)
私立渋谷教育学園幕張高校卒業。2006年東京理科大学理学部応用化学科卒業。11年東京大学新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(生命科学)。米コーネル大学医学部で博士研究員、その後、リサーチアソシエイト、Assistant Professorなどを経て、19年東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)講師。20年から現職。同年第2回「輝く女性研究者賞」(科学技術振興機構理事長賞)、21年全米医学アカデミー(National Academy of Medicine : NAM)カタリスト・アワード受賞。専門はがん、自閉スペクトラム症、妊娠合併症におけるエクソソームの役割の解明。趣味はクラリネットと中学から続けるバスケットボール。3歳の娘の母でもある。

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