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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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生きた骨の中を見るイメージング技術を臨床に活かしたい 大阪大学大学院 医学系研究科/生命機能研究科 免疫細胞生物学教室 教授 石井優

他人と同じことをするのがいやだった。学生時代、医師国家試験が終わって合格発表までの1カ月、同級生たちは早く病院に馴染もうと臨床の勉強に励んだが、“最後のモラトリアム”を楽しむためパリで気ままに暮らした。関節リウマチに苦しむ患者を目の当たりにして、人とは違うやり方で治療法を探ろうと取り組んだのが、生きている骨の中を観察する生体イメージング技術の開発。現在はその成果をさらに発展させ、医療の変革を視野に研究に励む日々だ。

profile

石井 優(いしい・まさる)
1973年大阪府生まれ。98年大阪大学医学部医学科卒業。大阪大学医学部附属病院(第3内科)、国立大阪南病院(内科)研修医、大阪大学大学院医学系研究科助手(薬理学)を経て、2005年国立病院機構大阪南医療センター医員(リウマチ内科)。06年米国国立衛生学研究所・国立アレルギー感染症研究所客員研究員。09年大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任准教授。11年同特任教授。13年より現職。日本学術振興会賞、日本薬理学会・江橋節郎賞、日本免疫学会賞、大阪科学賞など受賞多数。

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