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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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精神科の臨床で体験した無力感を糧に、精神疾患の原因解明と治療法開発に挑む 理化学研究所 脳神経科学研究センター 多階層精神疾患研究チームチームリーダー 林(高木)朗子

子供のころから勉強も友だちづきあいもそつなくこなしていたが、周りに流されて生きてきたと語る林先生。精神科医の道を歩き始めたが、精神科医にできることに限界があることに大きな無力感を覚え、精神疾患の病理を科学で解き明かすことが自らの役目だと研究の道へ。脳を分子レベルから行動レベルまで含めて理解し、近い将来、治療法の開発につなげることが大きな夢だ。

profile

林(高木) 朗子(はやし-たかぎ・あきこ)
群馬県生まれ。1999年、群馬大学医学部医学科卒業。群馬大学医学部附属病院で神経精神科の研修医、大和会西毛病院・精神科非常勤医師として臨床を経験後、2001年4月群馬大学大学院医学系研究科に入学。05年に修了。博士(医学)。その後、理化学研究所やジョンズ・ホプキンス大学でのポスドク、東京大学助教・特任講師などを経て、16年群馬大学生体調節研究所教授。19年より現職。新学術領域研究「マルチスケール精神病態の構成的理解」(18〜22年度)の領域代表。
一番のくつろぎは、愛猫とのんびり美味しい料理とお酒を楽しむ時間。大の読書家でもある。一般向けの書に『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』 (講談社ブルーバックス)がある。

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