小さいときから生き物が好きだった奥山先生。高校生のころには自他ともに認める立派な生物オタクに成長し、高校の担任の先生から与えられた『Molecular Biology of the Cell』の訳本で、分子生物学の世界にめざめ研究者の道へ。恋愛や友情、共感や死など、生物の「自己と他者」の認識と記憶のメカニズムを、最新の光遺伝学などを使って解き明かしている。
profile
奥山 輝大(おくやま・てるひろ)
2002年筑波大学附属駒場高校卒業。06年、東京大学理学部生物学科卒業。11年、同大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了。博士(理学)。同大学院博士研究員を経て、13年よりマサチューセッツ工科大学(MIT)ピカワー学習記憶研究所にて、利根川進教授のもと記憶の研究に取り組む。17年、東京大学分子細胞生物学研究所准教授。18年より現職。生物の「自己と他者」に関する認識や記憶のしくみを、光遺伝学などを使って研究している。旅と日本酒を愛し、目下のテーマは旨い鮨を握ること。
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