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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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細胞操作で骨の結晶構造を制御 工学×バイオで人工骨を開発 大阪大学 大学院工学研究科 マテリアル生産科学専攻 准教授 松垣あいら

骨の強さを決めるのは骨密度というのが常識だと思っていたら、むしろ骨の結晶の向きが揃っていることが重要なのだという。この「骨配向性」を制御する分子メカニズムを研究し、人工骨の開発に取り組んでいるのが大阪大学大学院工学研究科の松垣あいら先生だ。松垣先生は高校生のときに生物に興味を持ち、やがて「化学で生物の謎を解明したい」と研究の道に進んだ。そして現在は、生物と化学と工学を駆使して研究を進めている。これまでの道のりと研究のおもしろさをうかがった。

profile

松垣 あいら(まつがき・あいら)
兵庫県生まれ。2002年四天王寺高等学校卒業。06年大阪大学理学部化学科卒業。08年大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻博士前期課程修了。13年大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。大阪大学大学院工学研究科助教などを経て21年より現職。細胞・遺伝子の観点から骨のできる機序を解明し、生物学的なしくみに根ざした生体材料の開発に取り組んでいる。

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