中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」
第8回
研究者のパッションに触れた2時間
第1章 JAMSTECは「海のNASA」
- 高井
- こんにちは。JAMSTECの高井です。よろしくお願いします。
- 松下
今村 - こんにちは。よろしくお願いします。
- 高井
- (資料を見ながら)松下くんは科学部で、今村君は何部?
- 今村
- 2人とも科学部です。
- 高井
- じゃあ、どんなことをやっているのか、まず簡単に自己紹介してくれるかな。

- 松下
- 2年の松下竜大といいます。僕は魚につくアニサキスという寄生虫の研究をしていて、今回、深海魚にもアニサキスは寄生するのかなと、そういう素朴な疑問を持ってやってきました。よろしくお願いします。
- 今村
- 1年の今村洋介です。まだ学校に入ったばかりで研究はあまりできていないのですが、これから幾つか興味を持っていることを調べていきたいなと思っています。
- 高井
- JAMSTECのことはどのくらい知ってる?
- 松下
- 名前は知っていますが、詳しいことはあまり。
- 今村
- 僕も聞いたことはありますが……。
- 高井
- そうか、知らないか。JAMSTECは、生物や地質など海洋に関する研究者たちが集まっているところです。ここで働いている人はよその大学から移ってきた人が多いのですが、僕は一番下っ端から始めて、二軍を経て一軍に上がり、スターティングメンバーになったので、JAMSTECのことを一番よく知っていると自負しています。今日はそんなことも含めてお話ししましょう。
- 松下
- お願いします。
- 高井
- JAMSTECは、ざっくり言うと「海のNASA」で、世界ナンバーワンです。
- 松下
- ナンバーワン?
- 高井
- ぶっちぎりで。
- 松下
- ぶっちぎり? 本当ですか。
- 高井
- 本当です。JAMSTECは世界の海洋研究ランキングで、ぶっちぎりの1位です。
- 松下
- 知りませんでした。
コラム1
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)概要
JAMSTECは、1971年10月に認可法人海洋科学技術センターとしてスタートし、2015年4月に文部科学省所管の国立研究開発法人となった、日本を代表する海洋科学技術の総合的な研究機関です。現在では海洋、地球、生命をキーワードに、世界最先端の研究と技術開発を進めています。

