公益財団法人テルモ生命科学振興財団

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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第13回
昆虫から死後経過時間を推定!? 知られざる法昆虫学の世界

第4章 将来の夢と先生からのアドバイス

佐藤
(鈴)
いま科学探究部で天文学と化学をやっているのですが、将来は医学に進みたいと考えています。身内に糖尿病の人がいることもあって、その治療法やALSという難病の治療法を確立できればなと。それから、医学をやりながら一番好きな天文学を趣味というか、天体観測を続けられればいいかなとも思っています。
佐藤
(亜)
僕も将来は医学のほうに進もうと考えていて、岩手医科大学も候補の1つです。大学を卒業してからの進路はまだ決めていないのですが、三枝先生が1年生に生物を教えているとのことなので、岩手医科大学に進んだら受講するのを楽しみにしています。
岩手医科大学も進学先候補の1つ。進んだら、先生の講座を受講するのが楽しみです!

佐藤亜琉(さとう・ある)さん(高校2年生)

三枝
いま高校2年生なので、2年後ですね。待っています。
鈴木
私は文系で、将来は経済学部に進学しようかなと思っています。小さいころから電車が好きで、鉄道会社に入りたいと思っていました。希望は運転手だったのですが、最近のハイテク化によって、いずれ運転手という仕事はなくなってしまうのではないかと(笑)。なので、いまは企業で、例えば観光や地域活性化の企画に携われるところに入りたいなと思っています。そのために、日本経済が今後どうなるか察知できるよう、国際情勢などを学びたいと思っています。
三枝
「将来の目標を定め、そこに向かって一直線」というのは悪くないのですが、皆さんはまだ若いので、いろいろな分野に興味を持ち、幅広く学んでいくのも大事なような気がします。実際に初志貫徹というか、希望のところに行けることもあるのでしょうが、場合によってはそうはならないこともある。自分の希望通りにならなくても、決して悲観せず続けていくことが大事です。正統な近道ではなく、回り道になっても、そこにたどり着く道はいくらでもあると思うんですね。
いろいろなことに興味を持ち、幅広く……、皆さんの可能性を広げるという点では、むしろこちらのほうがいいのではないかと思います。将来的にどうするかは、大学に入ってから考えてもいい。本学の学生を見ていると、余裕がないというか、出口に国家試験が控えているので余裕を持ってやれる人が少ないのですが、それでもいろいろなことに興味を持って勉強するのは大切です。「あ、これは違うな」と思ってから考え直せばいいし、趣味と仕事を別にするのもありだと思います。学生に冗談で「趣味がお医者さんっていうのはどう?」と言ったりするのですが、それでも本当にいいと思います。
若いうちは視野を広く持ち、何でもどん欲に吸収する。最終的に何が自分の役に立つのかわかりません。私も法昆虫学を始めるとき、同級生のやっていたことを見ていたことが役に立ちました。学生時代に別の人がやっていることに首を突っ込んでというか、教えてもらったことが生きてくることもあるので、いろいろなことに興味を持ち、どんどん吸収してください。これが、私からのアドバイスです。
一同
ありがとうございます。
三枝
ありがとうございました。皆さん、頑張ってください。

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