中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第13回
昆虫から死後経過時間を推定!? 知られざる法昆虫学の世界
岩手医科大学教養教育センター
生物学科 准教授
三枝聖先生


岩手県立
一関第一高等学校
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鈴木 飛翔
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佐藤 亜琉
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佐藤 鈴音
テレビの刑事ドラマなどにしばしば登場する「法医学」。最近は、司法解剖やDNA鑑定といった言葉とともに見聞きすることも増えていますが、「法昆虫学」となると、どうでしょう? 残念ながら、この研究は一部の捜査関係者を除き、ほとんど知られていないのが現状です。
死体に付着する昆虫の種類や成長過程、個体数などを手がかりに、死後経過時間を推定する「法昆虫学」。今回は、日本で初めてこの分野の研究を本格的に始めた、岩手医科大学教養教育センター生物学科の三枝聖准教授にオンラインでお話を伺いました。参加したのは地元・岩手県立一関第一高等学校 科学探究部の皆さんです。
(取材日:2021年8月11日)
INDEX
*本記事で掲載されている図版類は当日のオンライン講義で使用された内容で、一部を除き三枝 聖先生から提供を受けました。
PROFILE

岩手医科大学教養教育センター生物学科 准教授、医学博士
三枝 聖(さいぐさ きよし)
1971年、埼玉県生まれ。96年、弘前大学大学院理学研究科生物学専攻終了。修士(理学)。97年、岩手医科大学医学部法医学講座技術員。2005年、博士号(医学)取得。岩手医科大学教養部生物学科講師などを経て、21年より現職。著書に『虫から死亡推定時刻はわかるのか? 法昆虫学の話』(築地書館)がある。
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