公益財団法人テルモ生命科学振興財団

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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

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中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第15回
汗や尿で発電!
ウェアラブルバイオ燃料電池が切り拓く未来

終章 みんなの感想

チャンスが見えました

今田 航輝さん

初めて大学の研究室を見学させていただき、一番実感したのは「大学での研究でも世の中に大きな影響を与えられるかもしれない」ということです。大学がここまで数多くの有名企業と連携しているとは思っていなかったので、かなり衝撃を受けました。
紹介していただいたバイオ燃料電池は本当にさまざまな活用法があり、大変注目されている中で世界の最先端を行くものだと伺いました。自分も近い将来そのような研究に関わるチャンスがあるかもしれないことを感じられたので、そのことを胸に留め置きながら、これからの勉学や課題研究に取り組んでいこうと思います。

研究室訪問でモチベーションアップ!

芝山 幸樹さん

この研究室訪問に参加でき、とてもよかったです。四反田先生のお話は難しかったのですが非常に興味深く、中でも乳酸電池は人の汗などから電気を取り出すという発想がすごいと思いました。
東京理科大学のさまざまな研究室を見学し、化学の研究といっても幅広い分野があることがわかりました。それと同時に、研究するのは楽しそうだと感じました。また、大学の研究室に初めて入り、その雰囲気や実験機器の多さも実感できました。
父が研究職ということもあり、僕も将来研究職に就きたいと思っています。進路のことで迷っていたので、四反田先生の言葉を聞けてとても参考になりました。将来、自分の好きなことを研究できる大学に行けるよう頑張ろうと思います。とても貴重な体験をありがとうございました。

バイオ燃料電池の未来に期待

上原 航太さん

今回は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。今まで大学生と対面で話す機会はなかったのですが、先輩方が私たちに優しく明るく接してくださり、とても楽しい時間を過ごせました。また、最先端化学の研究者からお話を聞け、さらに質問もできたので、今回のことを将来の研究活動に活用できたらなと思います。
バイオ燃料電池は、燃料電池の「燃料を補給するだけで発電できる」という利点を最大限に生かせる発明だと思います。特にペースメーカーの電源に使えると聞いた時は、なるほどと感嘆しました。電池を取り換える手術をせずに済み、ペースメーカーを使う人の負担が減ればいいなと思います。また、私はよく運動をするので、この技術を使って体内の乳酸値を計測するなど、全国のスポーツマンのためにぜひとも役立ててほしいです。
今回、実際に研究室を見て、その研究機材の多さに驚きました。特に日本に数台しかないような機器もあり、このような環境ならどんな研究でもできるのではないかと思いました。そして、大学生の皆さんからも話を聞け、キャンパスライフがよりイメージできたように思います。
最後になりますが、板垣・四反田研究室の発展を切に願っています。

技術の使い方の工夫

甲田 文哉さん

今回の研究室訪問では、以前から興味のあったバイオ燃料電池について、どのような仕組みで、どういったことに役立つのかというお話を聞くことができ、とても勉強になりまし た。
特に何に使えるのかという点で、ただエコな電池というだけでなく、また発電した電気を使うことが主目的ではなく、発電していることをサインにして人の健康状態を調べられることを学びました。一つのものでも使い方はさまざまで、いろいろなことに生かすことができることがわかり、より考え方の幅が広がったと思います。

人の役に立てるものを作ってみたい

小林 美緒さん

今回、四反田先生の講義を聞くという貴重な経験ができてとてもよかったですし、すごく楽しくて、私も将来、人の役に立てるような、さまざまな人の生活をサポートできるようなものを作ってみたいと思いました。今、薬学に興味があるのですが、分野は違うものの化学という点では関連性があり、とても充実した時間を過ごすことができました。
汗や尿で発電できること、そしてそれが熱中症の予防につながったり、寝たきりの人のおむつ交換のタイミングがわかったりと多方面で活用できることは本当にすごい。実際に一般の人が使えるようになれば、自分の健康管理ができたり、介護も楽になるので、素晴らしい発見だなと思いました。
また、研究室を実際に訪問することで、大学はどんなところで、どんなことをしているのか初めて知ることができ、私自身もこんな大学の研究室に行って研究したいと思いました。今回は貴重な経験ができ、すごく楽しかったです。ありがとうございました。

身近なものでできる多くのこと

山野 綾心さん

バイオ燃料電池についてあまり知識がなく、漠然としたイメージのまま参加させていただいたのですが、四反田先生のスライドがとても見やすく、わかりやすくかみ砕かれた説明だったので、バイオ燃料電池がどのようなもので、どんな仕組みなのか、よく理解することができました。軽くて薄い紙と炭素と酵素でつくられる電池が今後実用化すれば、災害時などにスマートフォンを充電したり、血糖値を計測できるようになり、とても将来性を感じました。
また、実際に見学させていただいた研究室は私が想像していたよりも規模が大きく、分野や研究内容によって研究場所が分かれていることに驚きました。今回の貴重な経験で知ったことを大切にしようと思いました。

身近なことに目を向けることの大切さ

教諭:工藤 勇(くどう ゆう)先生

汗と和紙を利用したバイオ燃料電池といった私たちの身近にあるものを利用した研究の話を聞き、発想や可能性を見いだすことの大切さを感じました。今回参加した生徒は理数科で、皆、課題研究に取り組んでいます。最先端で活躍する研究者に触れて感じたことを大事にして、自分たちの研究や今後の進路に向けてこの経験を生かしてほしいと思います。
また、大学の先生にゆっくり話をしていただいたり、研究室で実際に大学生の様子を見たりすることはめったにできるものではなく、非常に貴重な機会でした。このような機会を設けていただいた東京理科大学理工学部先端化学科の四反田功先生、研究室の学部生・院生の方々、そして公益財団法人テルモ生命科学振興財団の皆さんに感謝申し上げます。

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