公益財団法人テルモ生命科学振興財団

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中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」

第14回
キリンの首がよく動くのはなぜ?
生き物の身体の形と機能に潜む“意味”を探究

終章 みんなの感想

生物の研究者が高校では物理•化学を選択!?

柏崎 愛さん

私は部活の影響で細菌や研究に興味があり、生物という教科も好きなので、先生のお話はとても興味深く、面白かったです。
特に興味深かったのは、先生が高校時代は物理・化学選択で、研究者になりたかったわけではないということです。先生は大学生になってキリンの研究をしようと思ったのですから、研究者になることが夢でなくても、高校から生物を選択して研究者になるという道筋も思い描いていたのではないかと想像していたので、驚きました。
それから、先生には研究発表会のタイトルのつけ方を教えていただきました。先生にとっては意外な質問のようでしたが、アドバイスしていただいたおかげで、どうにかタイトルを決めることができました。ありがとうございました。
そして、今回はリモート開催になってしまいましたが、ご縁があれば、いつか先生と直接お会いしたいと思います。

楽しくhappyに生きること

坂入 碧衣さん

「楽しくhappyに生きること、自分が楽しいと思えることに気づけることが大切です」
お話を聞く中で、この言葉が強く心に残りました。私は時々、友人と将来の夢について話すことがあります。私は将来大学でやりたいことや就きたい仕事が決まっていますが、友人はまだ決まっていないと話すので、私もここまではっきり決めないほうがいいのではないかと思うことがよくありました。それに加え、私自身が大学で微生物を研究したいと思うのに対し、母は資格を取ることを勧めるため、自分の進路により不安を持っていました。しかし、先生の言葉を聞いて、将来の夢がこの部活に入って楽しいと思ったからであること、郡司先生が幼い頃からキリンが好きなように私も小学生の頃から理科が好きで、新たな発見に喜びを感じていたことを思い出しました。
好きなことを続けるのは楽しいことばかりではありません。でも、自分が楽しいと思うことに精いっぱい取り組み、失敗や不安で消極的にならないように生きていこうと思います。

解剖写真で知った生き物の身体の複雑さ

前田 紗楽さん

今回お話を伺ったり、生き物の内側の構造を写真で拝見し、解剖に興味を持ちました。今まで図鑑で生き物の筋肉や骨などを見たことはありましたが、哺乳類のありのままの内部を見たのは初めてでした。写真を見て感じたことは、筋肉の見え方が図鑑とは違うことです。図鑑では筋肉の構造がわかりやすいようにはっきり描いてありましたが、実際はどこが筋肉の境目なのかわかりませんでした。そのため、生き物の身体の構造は私が思っていたよりもずっと複雑だと思いました。
また、首の解剖写真の右端に写っていたキリンの顔が、皮膚が剥がされていたため、キリンに見えなかったのも不思議でした。似た形の違う動物の顔の皮膚を剥がしたら人は見分けがつくのか、また人はどのように顔を判断しているのか、とても気になりました。
私は文系で、今後、何かを研究することはないと思うので、今回お話を伺うことができたことは、とても貴重な体験となりました。開催していただき、ありがとうございました。

役に立たなそうなことも切り捨てない

山田 すずなさん

今回、先生のお話を聞いて、たくさんの発見と学びを得ることができました。まず、先生が最初にお話ししてくださった「生命科学」の話がとても興味深かったです。「いのち」を研究対象とし、地球という限られた資源の中でどのように生きていくかを考える学問だということを初めて聞き、面白いと思いました。また、生命科学を学ぶには生物の知識だけでなく、化学や物理、数学の知識も必要だというのも勉強になりました。私は将来、人体に関する研究に関わる職業に就きたいと思っていますが、そのためには生物だけでなく化学や物理もよく勉強すべきだと改めて考えることができました。
また、先生に将来の夢について質問をしたとき、「人の役に立つ研究がしたい」と言った私に対し、研究は一朝一夕で役に立つと評価されることはなく、日々の積み重ねが大事であること、自分が一見「役に立たない」と思うものも切り捨てないことが大事であると教えてくださいました。
今回の講義で学んだことを将来に生かしたいと思います。本当にありがとうございました。

研究するということ

参加教諭代表:本多 好(ほんだ よしみ)先生

今回、太田女子高等学校理科研究部微生物班の4人がお話を聴かせていただきました。微生物班なので、研究内容は『キリン解剖記』とは異なりますが、第一線で活躍する郡司先生のお話を聴くことで多くの刺激を受けてほしいと思いました。 生命科学という学問から先生の専門分野のお話まで、私自身が夢中になって聴いてしまいました。生徒を押しのけて質問した「切断する位置を変える発想のひらめき」に関しての答えは、部活で研究をしていくことにもつながると実感。「天からの啓示」のようなものではなく、それこそ紆余曲折があり、本にまとめる都合上、たくさんの内容がカットされているとのこと。研究について日々悩んで、考えて、時にはまったく異なる分野からの視点を持ってみる……、研究者としての姿勢を示していただけた言葉です。
生徒も先生のお話の中から、自分の中の疑問に対してそれぞれの答えを見つけることができた素晴らしい時間でした。このような機会をくださり、本当にありがとうございました。
※今回のオンライン講義には、本多教諭の他、山口小百合教諭、金子和明実習助手も参加されました。

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