中高校生が第一線の研究者を訪問
「これから研究の話をしよう」
第16回
昆虫は季節の移り変わりを
どうやって知るんだろう?
大阪公立大学理学部
生物学科 教授
後藤慎介先生
開明高等学校
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佐藤 あかり
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道下 優月
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松吉 倭花
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卜部 来理
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山田 琴子
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中田 俊輔
1年の季節の変化に伴い、生物を取り巻く環境は大きく変動します。変動する環境の中で成長・繁殖するために、生物が季節を予測する手段の一つとして使っているのが「光周性(こうしゅうせい)」。日の長さを測り、季節の移り変わりを知る仕組みです。昆虫の光周性を個体・細胞・遺伝子のレベルで解析し、その全貌を明らかにしようとしているのが、大阪公立大学理学部生物学科 後藤慎介教授の研究室。今回、訪問した開明高等学校2年生の皆さんは、初めて見る虫やその巧みな生き方に驚きの連続だったようです。
(取材日:2022年12月17日)
INDEX
*本記事で使用している図版類は、一部を除き当日の講義で使用されたものを後藤教授に提供していただきました。
PROFILE
大阪公立大学大学院理学研究科
生物学専攻・理学部生物学科 教授
後藤 慎介(ごとう しんすけ)
1999年、北海道大学大学院地球環境科学研究科生態環境科学専攻 博士課程修了。博士研究員として米オハイオ州立大学への留学を経て、2002年より大阪市立大学大学院理学研究科生物地球系専攻講師。准教授を経て、大阪市立大学と大阪府立大学の統合により、22年より現職。11~12年には南極に行き、南極大陸上で一生を過ごす最大の生物・ナンキョクユスリカ(体長約6mm)の現地調査を行う。ナンキョクユスリカについては現在も実験室内での飼育中。また14~21年、生理昆虫学の専門誌Physiological Entomologyの編集長を務めた。
大阪公立大学大学院理学研究科生物学専攻・理学部生物学科動物生理学の研究室のHPはこちら