森下泰記念賞 第1回(2021年度)受賞者
略歴
- 1986年3月
- 神戸大学医学部 卒業
- 1986年4月
- 東京女子医科大学 脳神経センター 脳神経外科 研修医
- 1992年-1995年
- 米国ペンシルバニア大学病理学教室(Trojawnoski教授、Lee教授)留学
- 1999年-2001年
- 東京女子医科大学 脳神経外科 医局長
- 2011年4月
- 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科学分野/脳神経外科(兼任)教授
(2022年3月現在)
受賞理由
村垣 善浩 氏は、産学官連携により、術中MRIを核としたインテリジェント手術室の開発に携わり、脳外科領域での手術において高い脳腫瘍摘出率と生存率を実現しました。
さらに複数企業の多数の機器をミドルウェアで接続可能とすることによって、オープンイノベーション環境を構築し、スマート治療室SCOTへと発展させて社会実装に結び付けました。
また、医工融合・産学連携を基盤とした人材育成・研究システムの確立をめざした教室を主宰し、後進の育成にも注力されています。
さらに現在開発中の、5G回線による無線高速通信を用い、地域格差のない高品質医療を運ぶMobile SCOTによる高度均てん化超低侵襲治療や、スマートロボットによる半自動診断・治療システムは、まさに未来の健康長寿社会の実現に向けた医学・工学融合領域における独創的な取り組みといえ、さらなる拡充・発展が強く期待されるところです。
これらの実績及び将来性を勘案し、“医工連携・融合領域において顕著な業績を上げ、その将来が期待できる方を顕彰する” との森下泰記念賞の趣旨に相応しい者として、選定いたしました。